カスタマージャーニーマップとは?作り方からメリットまで解説します
今回は、ウェブサイト制作やサービス、製品開発の戦略段階で活用するカスタマージャーニーマップについて、解説していきたいと思います。
ユーザーを理解する上で大変役立つフレームワークとなっているため、ぜひビジネスに活用してみてください。
カスタマージャーニーマップとは
カスタマージャーニーマップとは、ユーザーが商品・サービスとのかかわりの中でたどる一連の過程を可視化したものです。
分かりやすく言うと「顧客になるまでの行動や感情を時系列にまとめた図」となります。
カスタマージャーニーマップを作成するメリット
それでは、なぜカスタマージャーニーマップを作成するのでしょうか。
カスタマージャーニーマップを作成するメリットは、下記の3点です。
- 課題や解決策が分かる
- 顧客とのタッチポイント(接点)を強化できる
- 関係者で認識を共有できる
1.課題や解決策が分かる
一つ目のメリットは、カスタマージャーニーマップを作ることで、顧客の課題を発見し、解決策を考えることができます。
顧客がサービスを認知して利用するまでに「どのような動きを取り、何を課題としているのか」を時系列で可視化するため、その時々の課題や解決策を具体的に考えることができるのです。
2.顧客との接点を強化できる
2つ目のメリットは、サービスと顧客とのタッチポイント(接点)を強化することができます。
タッチポイントを把握することで、顧客に向けて適切なアプローチをとることができます。
例えば、顧客との最初の接点がGoogle広告の場合は、広告先のランディングページに焦点を絞って優先的に強化するといった考え方ができます。
3.関係者で認識を共有できる
カスタマージャーニーマップをプロジェクトメンバー間で共有することで、認識を合わせることができます。
例えば、カスタマージャーニーマップを作成することで、プロジェクト中盤から参加したエンジニアと、認識を合わせることができます。
カスタマージャーニーマップは、プロジェクトの意思統一と、作業効率を向上させることもできるのです。
カスタマージャーニーマップ作成の流れ
カスタマージャーニーマップのメリットについて、ご理解いただけたでしょうか。
ここからは実際の作成手順について紹介していきます。
カスタマージャーニーマップは下記、7つのステップで作成を行います。
- テーマを決める
- ペルソナを設定する
- 行動を洗い出す
- 行動をステージに分ける
- タッチポイントを明確にする
- 思考・感情を考える
- 課題と解決策を考える
①テーマを決める
最初のステップは、カスタマージャーニーマップの土台となるテーマを決めます。
テーマとは、題材となる「製品やサービスが何であるか」と、ペルソナの「スタートとゴールの状態」です。
ペルソナのスタートとゴールの状態とは、例えば、スタートは「製品やサービスに興味を持ったきかっけ」で、ゴールは「購入して利用した状態」などです。
②ペルソナを設定する
カスタマージャーニーマップを作り始める前に、まずは主人公となるペルソナを作成します。
ペルソナとは、サービスや製品を利用する可能性がある典型的なユーザー像のことです。実際にその人が存在しているかのように、年齢、性別、年収、価値観等を詳細に作り込みます。
③行動を洗い出す
ステップ①で決めたスタートとゴールの中で、ペルソナが行った行動を明確にします。
例えば、スタート時は「SNSや広告でサービスに興味を持った」、「雑誌で紹介されているので知った」などです。
その後の行動としては、「利用している人のレビューをSNSやネットで探す」→「ウェブサイトで詳しい情報収集を行う」など、ペルソナが購入に至るまでの行動を出来るだけ多く出しましょう。
④行動をステージに分ける
ステップ③で洗い出した行動を、同類のものをまとめ4~5個程度のステージに分けます。
例えば、「検討前・興味を持つきっかけ」「情報収集・閲覧」「購入」「購入後」といった形にステージ分けしていきます。
⑤タッチポイントを明確にする
行動ステージを決定したら、各ステージのタッチポイントを明確にします。
タッチポイントとは、顧客接点のことで、物理的な接触ではなく、広告、SNS、ウェブサイト、看板といった企業と顧客が接するポイントのことを言います。
企業側が発信している情報だけでなく、口コミやSNSでのレビューなど、他人が発信している情報もタッチポイントに含まれます。
⑥思考・感情を考える
行動とタッチポイントが明確になったら、その裏にある思考や感情を考えます。
例えば服のショッピングサイトで服を見ている時の感情は、「おしゃれな服で着てみたい」といったポジティブな感情や、「どこのブランド?」「いくらするんだろうか?」「素材や、着心地は?」といった思考、「サイズが合わないかも」「値段が高い」といったネガティブな感情が考えられます。
また、行動毎の感情の変化を考えることで、どこに問題であるかをユーザー目線で発見することができます。
感情は、ポジティブ(良い)、ニュートラル(普通)、ネガティブ(悪い)の3つの感情で表します。
ネガティブな感情は改善し、サービスの利用に至るまでのユーザー体験をポジティブなものにするよう心掛けましょう。
⑦課題と解決策を考える
最後のステップは、課題と解決策を考えます。
例えば、服のショッピングサイトで「サイズ感が分かりにくい」といった課題があった場合は、解決策としては「モデルの試着サイズを記載したり、サイズ表を作成する」といった方法が考えられます。
解決策は、具体的な行動内容(アクション)を記載するようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
カスタマージャーニーマップで各ステージで課題を発見し、解決策を講じることで優れたユーザー体験を提供できるようになるでしょう。
プロジェクトメンバーとの意思統一にも効果的なため、ぜひ活用してみてください。
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