WordPressで動画ファイルだけS3に突っ込みたい
Webサイトに動画を掲載する場合、たいていはYouTubeにアップロードしておいて、Webサイトには埋め込みむといことをよくやります。
ですが、YouTubeが使えない場合もまれにあったりします。
たとえば弊社のグループ企業である「八光 メディカル事業部」は製品の紹介に手術の様子を撮影した動画を掲載したりします。医療関係者じゃない方にはちょっと厳しい映像なので医療関係者の方であると同意いただいた方のみ表示されるようになっていますが…。
で、そういう動画は非公開であってもYouTubeには拒否されてしまいます。
WordPressで構築されたサイトだと、エンドユーザーのWebサイト担当の方が自分で動画をアップロードしてブロックエディター (Gutenberg) で簡単に動画掲載できるので、YouTubeを使わなくてもどんどん動画を自サーバーにアップロードすることもできますね。
しかし、動画ファイルは当然サイズが大きいので、あっというまにサーバーの容量を食いつぶしてしまいます。
というわけで、動画ファイルだけはAWSのS3に突っ込んでおけないものか…。というのが今回のお話です。
WordPressのメディアファイルをS3にアップロードさせるプラグインで有名なものにWP Offload Media Liteというものがあります。
このプラグインを使うと画像などすべてのメディアファイルを既にアップロード済みのものも含めてすべてS3に移行させ、CloudFrontなどのCDNを経由させることで速度低下もおさえることができるみたいです。
…ですが、ちょっとそれは便利すぎるというか、そこまでの機能はいらないかなと。AWSは使えば使っただけお金もかかりますしね…。
普通の画像なんかは自サーバーにあるままにしてくれたほうが取り回しが良いわけで、動画ファイルみたいにサイズが大きくて、Webブラウザがストリーミング再生してくれるのでそんなに読み込みも速くなくてもいいものだけS3においやっておきたいなと。
というわけで、SSU WordPress Amazon S3 – Wasabi Smart File Uploadというプラグインを導入してみました。
WasabiというのはS3と互換APIをもつクラウドストレージサービスのことです。
プラグインのインストールや設定は今回は割愛させていただきまして、使用方法のご説明します。
このプラグインが正しくインストール&設定されると、WordPress管理画面の左側メニュー「メディア」のところに「S3 Smart Upload」という項目が増えています。これを選択してください。
するとこんな画面があらわれるので、「Upload File」をクリック。
次に出てきたこの画面はちょっとご注意。「Make it public」と「Show it under Media Library」というチェックボックスがあるので、これは必ず両方チェックをいれてください。
そしてその下の「Click or drag file to this area to upload」というところをクリックしてファイルを選択するか、この部分にアップロードしたファイルを直接ドラッグ&ドロップします。
するとファイルは設定しておいたS3 Bucketにアップロードされ、他の画像ファイルなどと同じようにWordPressのメディアライブラリに追加されます。あとは通常とおなじように記事の中にこのファイルをメディアライブラリから選んではりつけたりすれば良いです。
削除するときもメディアライブラリから削除すれば自動的にS3 Bucketからも削除されます。
注意が必要なのは、さきほどの「Make it public」というチェックボックスをオンにしておかないとS3にアップロードはされるけどWebで参照できなくなったり、「Show it under Media Library」をオンにしておかないとメディアライブラリに追加されないので後で記事に貼り付けたりするのが面倒になったりします。2つ上の画面にある「Make File Public」と「Show in Medhia Library」というボタンを使えばあとからそれらを有効にさせることもできるんですけど、まあアップロードのときに必ずチェックをいれてもらったほうが間違いないです。正直デフォルトでオンにしておいてほしいんだけど…。
というわけで、WordPressで管理するメディアファイルのうち任意のものだけをAWS S3にアップロードさせるプラグインのご紹介でした。
CDNは経由してないので画像 (静止画) をたくさんこれでアップロードして多様するとちょっとサイトの表示が遅くなるかもしれません。動画を結構掲載される場合はYouTube以外の選択肢として使えると思います。まあAWSの利用料金はかかりますけどね。
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