ChatGPT利用の社内注意喚起に使っていいよ
最近当社スタッフがセキュリティ寄りの記事を書いてくれることが結構あったので、しばらくまったく記事を書いてなかった情報処理安全確保支援士 第020099号のまちだです。
さて、情報セキュリティ対策というとなんだか難しいハナシがたくさん並んでいるイメージですが。
日本の多くの企業は中小企業であり、中小企業の情報システムを管理されている方というのは大きな部署があるわけでもなく、まあはっきりいっておひとりで対応されているという、いわいる「ひとり情シス」な方が多いと思われます。
当サイトでもウチのスタッフがいろいろと資料を首っ引きで理解しながら書いてくれたりしていましたが、なかなかそういう理屈を学んだり実践したりという気力は湧かないのが実情ではないでしょうか。
というわけで、ひとり情シスな方にお送りする情報セキュリティ対策のための材料を少しご紹介できればということで新たなシリーズを立ち上げてみようかなと (そんな大げさな)。
ゴタクはおいておきまして、今回は最近流行りの「ChatGPT」をはじめとした生成型AIサービスについて。
いまや一般のテレビ番組でもとりあげられるほどの大人気で、各地の地方自治体でも積極利用が発表されたりしていますが、はて、ほんとに社員のみなさんが自由に使っちゃっていいんだろうか?というところはあると思います。
細かいことはいろいろありますが、なんといっても会社として社員のみなさんに「使うんなら注意して使ってくださいね」と言っておくのと言っておかないのとでは大きな違いがあります。
というわけで、以下に社内に配る注意喚起文書の例を作ってみました。ご自由に改変などしていただいて結構ですので、もしお役にたてそうでしたらご活用ください。
ChatGPT等生成AIサービスの利用について
ChatGPTをはじめとした、文章や画像等を生成するAIサービスを業務で利用する際、以下の点について注意してください。
情報漏えいリスクについて
外部の事業者によって運営されているサービスであり、データの再利用規約等について不透明な場合があります。入力したデータの再利用や第三者への公開範囲などが明示されていない場合は、入力情報が顧客情報や技術情報などの、第三者に提供してはならない機密情報を含まないか慎重に判断してください
倫理的リスクについて
生成された文章や画像には倫理的に問題のあるものが含まれる可能性があります。生成されたデータを利用する際にはその内容を確認し、公序良俗に反しないよう注意してください
著作権侵害やプライバシーリスクについて
生成された文章や画像、プログラムコードはインターネット等から収集した第三者の著作物をもとにしたものである可能性があります。業務利用の際には著作者の権利や被写体のプライバシーを侵害したものでないか注意してください
虚偽情報のリスクについて
生成された文章や画像の内容は質問に対する回答としては事実に反することが多いことが知られています。自分の知識にある内容に関するものであれば内容が正しいか精査し、自分の知識にないものであればその内容が正しいのか別途情報源をあたるなど、内容の正確性に注意してください
依存リスクについて
生成AIサービスを利用することで、個々人が深い知識をもったり洞察力を用いたりする必要がなくなると考えるひとがいます。あくまで自分のスキルを補うものとして利用するよう注意してください
以上
…実は上の文章、ChatGPTの無料版に「ChatGPTを使う上での注意点をいくつか見繕ってくれい」的なことをお願いして出てきた文章をもとにワタシが肉付けしたり削ったりしたものだったりします(笑
便利なツールは便利に使うのがいちばんですが、使う上でのリスクを理解して、どこかできいたような言葉ですが「正しく怖がって」使うようにしたいですね。
Web制作ならアズシエルにご相談ください。
Web制作パートナーとしてサイトの企画からデザイン、運用まで支援します!Webサイト制作についてはこちらからサービスをご確認ください!
この記事をSNSでシェアする!